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温かさとこだわり<br> - 木を無駄にしない木工品 -

温かさとこだわり
- 木を無駄にしない木工品 -

2022年に島根県浜田市で創業されたhirven woodworksは、木工品の企画・製作を行っている。

創業者の沖原昌樹さんは、しなやかな人柄の中に木工への強い想いを持っている。そしてその強い想いが、hirven woodworks、沖原さんのモノづくりに真っ直ぐ表現されている。

 

自分に向き合い、生まれた葛藤

沖原さんは大学の途中まで、自分が本当にやりたい事が見つかってなかったという。

「大学生で一人暮らしをしていた時、インテリアにハマったんです。最初はホームセンターの商品を買うところから始まりました。その後に無印良品、そして最後は雑誌に出てくるような北欧家具を買ったりしてました」

そしてこの時の出来事が、その後の沖原さんの人生を大きく左右することになる。

「それまでは、自分が本当にやりたいことが見つかってなかった。ただ、インテリアを買うようになってから『いつかは自分で作れる人になりたい』という想いが強くなってきました」

”自分で作れる”という点が重要だった。

「大学の時にビジネスをしていたのですが、自分で作り出したモノを売っていたわけではない。それがあまり嬉しくなかったんですよね。だからインテリアも、売るだけの人ではなく作る人になりたいと思ったんです」

そして大学卒業後に、飛騨高山にある木工の専門学校に進学した。

「2年間学んだのですが、実際にやってみると、理想と現実のギャップに直面しましたね。なので専門学校を卒業した後、本当にこのまま就職して良いかを悩んだ結果、大学の時から憧れがあった海外へ行くことにしました」

こうして、一度、木工の道を離れた。

 

決めたら真っ直ぐに進む

その後、沖原さんは青年海外協力隊としてアフリカに行った。

「アフリカでは数学の教師をしてました。一度は木工を離れたのですが、根本的には木製品が好き。なので、現地でも木工を見に行ったりしてましたね」

2年間のアフリカ生活を終えた沖原さんは、日本に戻ってきてから、何をしようか考えた。

「木工と離れたことで、やはり自分は木工が好きなんだなと再認識できました。なので、木工を生涯の仕事にしたいと思い、その道に進むことにしました」

この時、そのタイミングでは社員を募集してなかった木工の会社に就職することになる。

「今でも覚えてますが『木工 職人 伝統』というキーワードでWeb検索しました。そしたら就職することになる会社が出てきたのですが、社員は募集してなかった。だけど、一度決めたら突き進むタイプなので、雇ってほしいとお願いに行きましたね」

その会社で10年間仕事をした後に、2022年に独立しhirven woodworksを創業した。

 

自分なりの考えを貫く

hirven woodworksのモノづくりでこだわっていることとは。

「木を無駄にしないということを大切にしています。例えば、2mのテーブルを作る時に木材を仕入れるのですが、使用する2m以外の部分は、端材として捨てられてしまうこともあります。でも、その端材となる部分も場所が違えば商品になっていた。だとすると、それだけで捨てられるのは、おかしいと思うんです」

沖原さんの木を大事にしたいという想いが、真っ直ぐに伝わってきた。

「木も人間と同じように生きています。夏も冬も同じ場所で耐えて大きくなっていく。それを使わせていただいている。無駄にして良い存在ではないと思うんです」

この想いが、沖原さんのモノづくりに反映されている。

「素材となる木を、どういう風に使うかすごく考えて作ってます。例えば、割れているから捨てるのではなく、その割れ目を生かした商品をどう作るかという感じです。木目も一つひとつ違う」

沖原さんは、とてもしなやかな人柄でコミュニケーションも丁寧。
ただその内には、自分の想いに真っ直ぐ向き合い、進み続ける強さを感じた。そしてそこには、木に対する”温かさ”と”こだわり”も共存していた。