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カート

カートが空です

努力を重ねカタチにした尊敬の心<br> - 愛が詰まった木製雑貨 -

1892年に栃木県足利市で創業された昭栄家具センターは、木工製品の企画・製造・販売を行っている。

四代目社長である清水良彦さんと妻の佐恵子さんは、自社ブランド「建彦木工」を立ち上げた。そして、その背景には夫婦が二人三脚で重ね続けてきた努力があった。

 

自分たちだけで0から作り上げていく

良彦さんと佐恵子さんは共に、足利市の出身である。

「大学を卒業後、主人は神奈川の建築会社で仕事をしていました。私は東京のビールメーカーで営業の仕事をしていましたのですが、海外留学をするためにビールメーカーを退職し、地元である足利に戻ってきたんです」

時を同じくして、良彦さんも足利に戻ってきていた。

「建築会社では、作ったものが形になっていくことにやりがいを感じていました。一方で、いろんな会社と一緒に作っていくので、自分たちだけで0から全てを作れるわけではなかった。全て自分で作ってみたいと思い、木製のオフィス家具や造作家具を製作していた家業でもある昭栄家具センターで仕事をすることにしました」

この時に良彦さんと佐恵子さんと出会う。

「主人が当時『家具作りは俺の天職だ。やればやるほど面白い』と言っていたのが、とても印象的で。心から仕事を楽しんでいる人なんだなと思ったんです」

程なくして良彦さんと結婚した佐恵子さんも、昭栄家具センターに携わっていくことになる。

 

努力を重ね、結果で示す

「当時は工場の他に店舗を持っていました。そこでは、自社で製作した家具ではなく、他社メーカーから仕入れた商品を販売しており、最初は、店番を週2日くらい手伝っていました。」

手伝いをしている中で、佐恵子さんは徐々に疑問を感じ始めたという。

「他社メーカーから仕入れるのではなく、自分たちでモノを作って販売した方が良いと思うようになったんです。理由は、お店に来店されるお客さまや建築士の方々から『良い技術を持っている』『技術力が高い』と言っていただくことが多かったから」

しかし、良彦さんのご両親でもある三代目の社長の理解はなかなか得られなかった。

「それまではオフィス家具のOEM製造がメインでした。だから昔からやってきたことを覆されることに抵抗感があったんだと思います。だけど、絶対にやるべきだと思ったんです」

良彦さんと佐恵子さんは、三代目社長を説得するより先に行動した。

「まずは自分たちで作ってみようと思いました。ただそもそも無垢材の扱い方が分からなかったので、工場が休みの日に、工場で実際に机を作りながら勉強してました。あとは他店の家具を見に行ってひたすら研究しましたね」

こうした地道な努力を重ね続けた結果、「建彦木工」として満足のいくモノができ上がった。

そしてこのプロセスにより、自ずと三代目社長の理解を得ることができた。

 


根底にあるのは敬う心

「建彦木工」の”建彦”とは、昭栄家具センター創業時の屋号である。

過去を否定したかったのではなく、過去から積み重ねてきた技術へ最大限の敬意を払いたいという二人の想いが詰まったブランド名なのだ。

「気づけば二十年以上前からずっと学び続けてきました。今もまだ続けてますね。もっと高い精度でモノづくりがしたいんですよね。最近は若い職人から教えてもらうことも増えてます」

職人へのリスペクトを感じた。

そしてそれは工場見学に伺った際の、職人に対するお二人の愛ある向き合い方にも強く表れていた。

そんな「建彦木工」のモノづくりにおけるこだわりとは何か。

「材木は地球からの授かり物だと思っています。それを私たちがつくり手として、使い手であるお客さまへ橋渡しをしている。木は使い手が使うことで美しくなります。その”経年美化”を楽しんでほしいので、それを感じていただける塗装を施しています」

素材に対しても感謝や愛情があるのだと思った。

「建彦木工」のモノを手に取ると、それとなく優しい気持ちになった。

それはきっと、お二人の人やモノに対するの真っ直ぐな尊敬と愛が詰まっているからだろう。